集中合宿第24期 レポート 第2週

5/14(月)~5/17(木)

東京都 50代 男性 D.Oさん

第二週の前半は1級試験の課題である腰の腱の引き方などの指導から入った。そんなに高度な手技ではなさそうなものの、きちんとできなければ話にならないのは、どの受講者も周知のこと。

基本1級施術士試験(実施5月17日)

試験開始前に受講生及び試験官全員立会いの下、施術の手順や注意点などを確認した。
試験官が4人確保できない場合は一人ずつやることになっていたが、確保できたため2班に分かれ同時にやることに。一番くじを引いた者が先行を希望したため、まずは一人で始まった。終わってから患者が入ったということで、試験官の一人が抜け3人になったが、一人ずつでやることはなく、2人同時に進行した。試験後も2班に分かれて評をいただいたが、やはり一人ずつ試験を行い、受講生全員の施術をお互いに見、教官からのコメントも共有させていただきたかった。

自分が試験後にいただいた評
・腰の腱の一本目・二本目は引けていなかった。三番・四番は正しかったかどうかわからないから後で確認する(確認後のことは聞いていない)。
・伸筋支帯及び屈筋支帯の施術の仕方は間違っていた。
・三角筋の調整施術は正しくなかった。

順番まちがいや飛ばしはなかったが、腰の腱が引けていないというのは腱引き師として致命的である。次週以降、できるようになるまで特訓していただきたい。

今回の集中講座に自分が参加した最大の目的は、腱引きの技術をしっかり身につけ、知識を得、また深めることである。そのためには多少ハードな指導(講義・施術)も享受するつもりでいる。他の受講生も同様であろう。日々の講義は時間内(5時)に無理して(割愛してまで)終えることなくカリキュラムの十分な消化を望みたい(休憩時間が長すぎることがある)。

筋整流法の理念に「新たな術式を発見した場合であっても秘匿することなく開示し…」というくだりがあるが、筋整流法古式腱引きとは先人から受け継いできたものばかりかと思っていた。新たな症状を持つ患者にぶち当たった時、まずはしっかりと患者を観察し、原因がどこにあるのか見極め施術せよとは言え、そのためには解剖学の知識に加え洞察力も最低限必要である。やったことがないからという理由で簡単にあきらめないというのが求道者たるゆえんであろう。まだ始まったばかりで、まずはこの集中講座中にその素養をつかめればと思う。

追記
一級の試験が終わった後、個人的に腰痛改善運動をご指導いただいた。どういうわけか最近自分の腰の具合がよろしくなく、腱引き師に診ていただきたかったものの試験後は帰京しなければならないため改善運動を試すことにした。
自分の体はまずは自分で守る。セルフケアを患者に指導できるようになることも大切なことである。

神奈川県 40代 男性 S.Sさん

基本施術士1級試験も全員合格し、第2週目も無事に終えることが出来ました。

「梨状筋の調整」方法を習った日の夜に、梨状筋と内閉鎖筋の凹みの位置がなんとなく曖昧な感じだったので、アトラスの解剖図を参照して何度も確認作業を行いました。

梨状筋を含む付着点の近い股関節外旋六筋を確認していると、
・双子筋は内閉鎖筋を挟むようにしてどうして上下に配置されているんだろう?
・内閉鎖筋はよくみると坐骨棘付近の凹みに綺麗にはまっている。
などの気付きや疑問が生まれ、どういう相互作用が働いているんだろうなどと、とめどなく興味が湧いてくるようになりました。

合宿前は各筋肉の名称や位置などの用意された情報を記憶するだけでしたが、今はその役割をするためにそこに配置された意味、各筋肉の関係性を、力学等の視点を持って考え始めるようになりました。

「木を見て森を見ず」という諺がありますが、1本1本の木(筋肉・腱)に興味を持つことでその詳細を知り、木同士の関係性を知ったうえで林(ユニット)を見て、最終的には森全体(身体)を見て施術を行えるような腱引き師になりたいと思います。

(追記)
・合宿中に「天窓の位置」として教わった凹み部分と、もう少し頭頂部寄りの凹み部分の2か所でそれぞれ調節を行ってみましたが、なんとなく頭頂部寄りの方が効果があるような気がしました。まだまだ押し方も下手なので勘違いだといいのですが、可能でしたら小口先生からも直接ご指導頂きたく思います。
・梨状筋の位置についても、併せてお願い出来れば幸いです。

熊本県 40代 男性 A.Dさん

第二週目が過ぎました。
実際に腰の腱を引きましたが、やる気がみなぎってしまい力が入り過ぎてしまいました。
やはり力加減が難しく、反復練習が必要だと感じました。
寺内先生には親切丁寧に教えて頂いていますが、覚えが悪く手順を飛ばす事が多々あります。
ただこなすのではなく、動作一つ一つに理由があって、その重要性を理解していないから
飛ばすのだと気付かされました。

講義では小口先生の施術風景を解説付きで見させて頂きました。
いつも口を酸っぱくして言っておられる、積み上げと観察。
力学的、物理学的、解剖学等からの視点、そしてコミュニケーション。
まだまだ私には読み取れない数多くの要素を駆使して施術しておられます。
一貫して強く感じる事は、何が何でも良くするという先生の姿勢です。
「奇跡の施術」に裏打ちされた「人間愛」というものでしょうか、感じざるを得ません。
この高みを目指して自分も精進していかなければならないと思いました。

齋藤先生の講義では脳と神経について、練習を積むことによって反射回路ができあがる等、
とても興味深い内容でした。
休憩時に正座をして痺れたという会話をしていますと
「なぜ痺れるのか、痺れとは何か、考えてくれない?」
と言われ、難しそうですが自分なりに学問を進めてみようと思っています。

また土曜日に残っている合宿生と場所をお借りして練習しておりますと、
本部道場の小口雅裕先生、北村先生、内田先生が忙しい合間にも気さくに教えて下さいます。
その日は小口雅裕先生から三人に基本施術をして頂き、プロの手技はこんなに凄いのかと
強い刺激になりました。
そして夜にはクリスタルボウル・ヒーリングに参加させて頂きました。
美しいクリスタルボウルの音色に包まれ、背中、腰回りの張りが軽減し、
体が緩む不思議な体験をさせてもらいました。

遠藤先生、塾頭先生にもいつも的確なアドバイスを頂いており、
この合宿では本当にたくさんの先生方に支えられています。
濃厚な時間を過ごさせてもらっている毎日と恵まれた環境にいる事に感謝し、
第三週目に向かいます。

鹿児島県 40代 男性 K.Sさん

今週の講義では源泉をたどることや拮抗関係などの考え方に加えて、情報を少しでも得るための患者とコミュニケーションを取ることの重要性を訴えられていたので合わせて覚えておきたいと思います。

実習では新たな技術を習い、なんとか試験には合格しましたが、正直まだいまいち手応えがわからないところが数か所あるので練習を重ねていきたいです。

顔面の施術をされる側になったときに感じたのは、力を少し強くされるとすぐ痛く感じて不快感を覚えます。かといってあまり力を抜くと施術の効果が得られなくなるので、適切な力加減をすることの難しさを感じました。腱引き師になっても時には施術を受けて各部位でどう感じるかを確認することも大事なことなのだと思います。

脳の構造についての講義時にビデオで見た症例についてだいぶ議論が盛り上がりました。各々の考えが的を射ていたかどうかはともかく、こうやって考えていくことが大切なのだと感じ、とても有意義な時間になりました。

長崎県 40代 男性 T.Hさん

集中講座の第2週目が終わりました。
整体などの治療の授業は、解剖生理学の詰め込み勉強から入って、症状別の治療マニュアルを学ぶものと思っていました。実際の治療している動画を観ながら、不具合の原因を探っていく過程を解説していただいて驚きました。他の治療法では治せない症状を、腱引きで改善できる可能性を強く感じました。

「まず考え方を学ぶ。技術は後から付いてくる。」もちろん、多くの方を施術させていただいて技術的な経験値を積むことも大事ですが、根本治療のために原因を特定する考え方をしっかり学んでいきたいと思います。