第23期集中合宿5週間目


11/13(月)~11/16(木)


静岡県 50代 女性 S.Nさん
今週は奥義伝授の講義がたて続けにあり、消化しきれず困りました。全てはこれからの修行にかかっている事を痛感しました。いつか、自分の手などの感覚で、患者さんの体の状態を感じとり、細部まで診断できるようになりたいです。そして腱引きらしい治療方法を、自分で組み立てられるようになりたいです。
 14日には、整形外科の医師から股関節置換術をすすめられているという、股関節の痛みを持った人に対しての、小口先生の施術を、間近で見学することができました。数十分の施術中、時には脂汗が出るほど痛いようでした。今回の場合、主たる痛みは、一撃(恥骨結合の調整)で改善したように見えましたが、その方の全ての痛みが瞬時に改善するわけではなく、施術の間に痛みの場所が移動し、改善も少しずつのところもありで、先生は非常に根気強く治療され、当のご本人もとても頑張って時にはとても痛い施術に耐えておられ、見ている私たちも力が入りました。でも、最後には、みんな笑顔になりました。どこにも全く痛みがない状態になり、階段の昇降も本人が驚くほどにスムーズで「階段のステップをとても久しぶりに踏みしめました。また、スキーができるかしら?」「きっと大丈夫」との会話、本当に感動的で印象的でした。痛みは、腱引きの欠点でしょうが、その欠点はとても小さなものと確信できるほどのすばらしい効果でした。人工股関節をいれなければならないと整形外科で診断されている人が、痛みが全くなく、おそらくスキーもできるほどに、たった2~30分(でも長く感じられましたが)の施術で改善したのですから。そして、改善する理論は講義中に習っていて、そして目の当たりにした事実であるのですが、振り返って思い出してみると、やはり凄過ぎて信じられない気がしてしまほどでした。私もいつか、患者さんに喜ばれる感動を、ぜひとも味わいたいと思います。精進しなくては。
 16日夜から17日午前中、ちょっとしたハプニングがありました。腱引きで一か所が良くなると次に別な場所が痛み出す、という痛みが移っていく経験をしました。きっかけは16日午後の施術の練習中に頸周囲を痛めてしまったことです。当日夕方遅く、右肩~頸部の痛みを北村先生に治療していただき、そこはよくなったのですが、翌朝未明から頭痛、朝道場に向かう車の運転中に右側脊柱起立筋と右手背の痛みと右上肢のだるさ冷たさ、道場に到着したらさらに軽い眩暈までしてきて、本当に自分の体が心配になりました。早速再び北村先生に施術していただき、いったん軽快しました。がしかし、また座って講義を受けていてその後立ち上がったら、今度は両側腰部の痛みと右側頭部の痛みが始まり、3回目の施術をお願いすることになってしまいました。
 その後の予後は幸い良好ですので良かったですし、今回の経験で、患者さんは、本当はあちこち悪くても、一番痛いところしか自覚できないのだろう、という事がわかりました。そして、その一番悪いところが腱引きの施術で軽快すると、2番目が出てきて、2番目が良くなれば3番目が出てくると言った感じなのだろうと思いました。そのような事から、結局、基本施術がとても大切でかつ有効なのだという事が、身をもって理解できました。少し怖かったですが、良い経験になったハプニングでした。
 さあ、もうこの実習も、残すところ3週間となりました。1日1日を大切に、がんばります。


埼玉県 30代 男性 Y.Hさん
今週は、今回参加されてる合宿仲間の知り合いの女性が先生の施術を受けに来ました。股関節の手術が必要と医者に診断され、小口先生なら何とかなるかもと紹介されて来られた方で、来た時は歩くのも片足の膝が少ししか上がらず、痛みがあるとの事でした。
先生は短い時間で恥骨がズレてると判断し、そのズレを直し、軸調整、基本施術の流れで普通に歩ける様になり、痛みもほぼ無くなる位まで改善しました。
施術時間は10分前後位で、施術受けた方は、長年悩んでいて、手術が必要と言われてたものが改善したので「ホントに腱引きは儲かりませんね」と生の声も聞け、腱引きの凄さを改めて感じました。
自分の心の中では、儲からないのは困る…でしたが(笑)

講義では奥義の伝授が続き、応用施術、応用調整の講義が中心となりました。
応用は先生が言うように見ると簡単ですが、実際に施術となると難しく、基本があっての応用なので、まずは基本施術をしっかり出来るように練習しようと思います。

また今週の最終日は、野外実習で高校生の男子バスケ部員に基本施術を行いましたが、特に緊張する事もなく、楽しんで施術ができました。
合宿も残りわずか、練習あるのみ!頑張ります。


東京都 40代 男性 U.Tさん
今週からは、主に奥義伝授になりました。
小口先生は、簡単な事だと言って実際にお手本を見せてくれますが、実際にやってみるとなかなか上手く出来ません。
今迄勉強して来た基本施術を十分に理解出来てこそ奥義を的確に使う事が出来るように成ると思うので、
基本施術をしっかりと身に付けることが大切だと言う事を再確認しました。
奥義の一つで有る「股関節の応用施術」を勉強したその日の午後に、整形外科では、人口関節にする事を勧められていた友人が
埼玉県から本部道場を訪ねてくれました。
股関節の動きが悪く、階段の昇り降りも普通に歩く事でさえ大変だった様です。
まずは、私達で今迄の経緯や症状を聴き取りました。(とても貴重な経験でした)
その後、小口先生が触診、施術を数分した結果、本人が痛みを訴えていた部位とは少しズレた所に原因があると確定しました。
これが、常に先生が言っている『木を見て森を見ず』ではダメと言う意味なのか?

そして短時間の調整で改善させる事に成功しました。

施術後に、自分の体では無い様な感覚だと言っていました。
実際に階段でチェックして見たら、手摺りに頼らないで登れる〜!
踏込みとバランスが蘇った!と感激して居ました。
この方とは、数年前に偶然知り合いましたが、その時点で雑談の中で『筋整流法』の事は伝えてありました。
この様な出会いが、危険性の有る手術を回避して、『一撃改善』出来た事に感激しました。

野外実習では、実際に高校生を施術させて貰いましたが、コミュニケーションを取る事が上手く出来なかったので、次回はその点にも気配り出来る様にしたいです。