腱引きを知りたい
腱引きってなあに?
▼からだは腱(筋肉)でつながっている
頭の先からつま先まで、大小さまざまな骨が組み合わさって、人間の骨格はできあがっています。 しかし、骨だけではからだを形づくることはできません。 骨をからだの形にしているのは筋肉で、筋肉と骨の間は腱でつながっています。 人間には600以上もの筋肉があり、筋肉と腱があることで、骨がからだの形になっています。
▼腱を正しい位置にもどすのが腱引き
腱や筋肉は運動、習慣、外から受けた衝撃で、収まっていた位置から外れたりねじれたりします。 定位置にない筋肉は、普段より遠回りして骨を引っ張るので関節にも負担がかかります。そのため全身の骨格も歪み、故障をもたらす原因となります。 腱を正しい位置にもどす腱引きは、他の療法に比べ、理にかなった方法と考えられます。
▼不調の原因はレントゲンには写らない
西洋医学やカイロプラクティックでは、関節が痛い場合に「レントゲンをとりましょう」となりますが、レントゲンに写るのは骨格だけです。 肝心の筋肉や腱のねじれもレントゲンには写りません。 骨と骨は筋肉と腱がつないで形作っています。 腱を見ずに人体を観察しても、体の故障を取り除くことは出来ないといえるでしょう。
▼マッサージとは違う腱引き
腱引きは整体のように筋肉を押しているように見えますが、むしろ反対。腱を引く技術です。 ピンと張られている腱を指先で引っかけるようにして弾き、刺激を与えるとともに、正しい位置に戻します。 また、腱引きは筋肉を揉みません。 筋肉は揉まれると、外れている腱を外へ外へと押し出したり、さらに強くねじれてしまうことがあります。
▼腱へのアプローチは一撃改善
腱引き療法は「東洋医学」のひとつ。 ゆるやかにからだの流れを整え自己治癒力を引き出す鍼灸、気、経絡などに比べ、直接的な方法。 肉体、特に腱という根本的な原因にアプローチしますので「一撃改善」する例が多く見られます。 施術対象、方法、効果が明確な腱引きは、再現性の高い療法だといえます。
腱引き療法とは
▼筋整流法「腱引き療法」とは
筋整流法は、古来より伝承された腱引きの技を理論的に解明し、筋肉、腱(筋)を調整することにより、快適な体調とする施術(技)です。 快適な体調とは、痛みや不快感を伴わない爽快な状態を言います。 腱引きの技が枯渇した理由は様々であると考えられますが、この施術方法は柔術の伝承と深く関わっていたと言われています。どの流派かは明らかでありませんが(現在、柳生心眼流の流派ではないかと言われています)、鍛錬中の当身、関節技などで痛めた筋肉や腱(筋)を復帰するために考案とされています。武者修行などで全国を行脚し、軒を借りたお礼に施術を行っていたと聞いています。その結果、腱引きという言葉だけは、肩甲骨の裏側の腱を引く技として全国的に知れ渡っています。 明治以降、柔術の衰退と術者の定住によって、この技による施術を周辺住民に施していたのですが、完治率が高く、周りに患者を無くしてしまう現象となり、この技だけでの生活の継続が困難となり衰退してしまったと思われます。 また、レントゲンの発明によって骨格が視認できるようになると痛みの原因は、骨の歪みがと診断され、骨法を中心とする整体やカイロプラクティック「脊椎指圧療法」などが説得力を持ち全国に広まりました。また、あん摩を中心とするマッサージは、揉み解す快感があり、疲労回復の一助として発達、中医学を中心とする経絡は伝統と実績により、鍼灸術として多くの方に受け入れられました。 では、筋整流法(古式腱引き)はどの程度の認識を得られたのでしょうか。筋肉、腱(筋)を中心に短時間で調整する技であり、術者が極端に少ない為、認知度は皆無に等しいと言っていいでしょう。施術を受けた方の満足度は十分すぎるほどでありますが、あまりの短時間(5分-10分程度)の改善により、口コミによる情報も信憑性を疑われたようです。 筋整流法での体調管理は筋肉維持を基本に血管・リンパ管などの流れを重要視します。筋肉のゆがみを除去する施術方法を用い、筋肉や腱(筋)を調整するため、部位によっては激痛を伴いますが、特にギックリ腰などは「一撃改善」と言われ短時間で元の状態に戻し、屈伸、歩行など何事もなかったような普通の状態になります。 筋整流法で改善した事例は、「腰痛、ギックリ腰・肩こり・肘・膝の屈伸不全・四十肩・五十肩、顎関節の開放不全・股関節開放不全・坐骨神経痛、顔面神経痛、肋間神経痛など神経痛・バネ指等の関節不全・生理不順・生理痛・全身倦怠・寝違え・むちうち症・自律神経失調症・拒食症・うつ病・便秘」などです。 以上の改善諸例を見ればわかるとおり、筋整流法は痛みや不快感を改善する施術であると同時に精神的苦痛も排除できるものと思われます。 近年口コミにより、細々と伝承していた技が、注目を集め始めたのは、交通機関の発達により、遠距離からでも施術を受けられるようになったことからだと思います。 発生が明らかではないこの技(古式腱引き)でありますが、筋整流法として誰でも理解できる理論的な施術方法を考案し、現在に蘇らせ、施術者を養成できるようになりました。
▼筋整流法伝承の必要性
腱引きが現代に重要だと考える点は、救命法にあります。 緊急の事態は、一刻を争います。救急車を呼んでも、到着までの貴重な時間が刻々と過ぎていってしまいます。いち早い対処が救命率を上げていくのです。 もしもの時に、この腱引きの救命法を知っていることによって、多くに人の命が救えるのではないかと考えているのです。 師匠だった小林さんは、東北の柔術家から腱引きを伝承したという話しのように、腱引きは柔術から生まれたようです。小林さんは武道をしていませんでしたし、私も武道をしませんが、腱引きの技を見ていくと、武道の練習中に起こるケガを治すために発達して来たことがよくわかります。 昔の武道は稽古でも真剣勝負でした。真剣こそ使わなかったとしても、木刀で打ち合い、相手を倒すために組み合う稽古は、ある意味命がけでした。木刀であっても、急所に当たれば、命を落としかねないからです。 骨接ぎとして知られる柔道整復術は、柔道の練習中に起こる捻挫、脱臼、骨折の治療法として発達し、現在に至っています。 一方腱引きは、柔術、その前には武士の時代の武道から生まれたようです。木刀による稽古以外に、甲冑を着けての組み合いなどによるケガを治すために編み出されてきたと聞きました。 急所に打撃が入った場合、瞬間的に窒息状態になる場合があります。腱引きでは、この窒息状態を直す救命法があります。この救命法を現代に応用すれば、多くの人が救われるのではないかと考えています。身近に腱引きの技術のある人がいれば、より多くに人に恩恵があるのではないか。 これが、直りすぎて、姿を消してしまった腱引きを、最後の伝承者として現代に甦らせたいという理由のひとつなのです。 予防医学、未病という考え方が広がってきました。自分の体は自分で守るということが、これから注目をさらに集める考え方になると思います。 私は、多くの人に腱引きの基本的な技術を知ってもらうことで、痛みで苦しむ人や、緊急事態で苦しんでいる人が救われることを願い、広げていきたいと考えているのです。
▼現代に復活させたい古式腱引き法
腱引きは、短時間で改善する優れた施術です。しかし、治りすぎたために、腱引きは姿を消す運命となってしまいました。当時は、移動手段も通信手段もなかったために、施術者の周辺で患者さんがいなくなると、生活ができなくなってしまったためです。 逆に、施術に時間がかかるものや、効果が遅いものなどは改善までに定期的に通い続ける必要があったために、生き残りました。 しかし、21世紀は、移動手段も通信手段も格段に発達しました。必要があれば、遠方からでも足を運んでこられます。現在私の行っている筋整流法(古式腱引き)は広告を行っていません。口コミのみで関東から関西まで、広い地域から富士市に足を運んでこられます。 わざわざ遠方に足を運ぶことなく、身近に筋整流法(古式腱引き)の施術師がいれば、問題が起きた時に、すぐに施術を受けることが出来ます。 私自身、痛みには敏感です。生徒さんたちからは、痛がりとして有名です。 だからこそ、痛みで苦しんでいる人の痛みを取り除いてあげたいのです。そのためには、この筋整流法(古式腱引き)という技術を広げていかなければならないと考えています。 筋整流法(古式腱引き)は、基本施術ならば、12時間ほどの講習によって身につけることができます。基本施術だけでも、肩こりや腰痛などかなりの改善が期待できます。 筋整流法(古式腱引き)の効果を実感し、改善した方の喜ぶ顔を見るたびに、縁あって私が受け継ぐことになった古式腱引きをこのまま埋もれさせてはならないという思いを強くしたことが、この本を出版した大きな目的となっています。
腱引きとの出会い
▼古式腱引き継承者 筋整流法創始者 小口昭宣
現在私は、日本写真家協会に所属する写真家であり、コンピュータ関係の会社の代表をしています。まったくの畑違いの腱引きという施術師の顔を持つようになったきっかけは、今から二十数年前にさかのぼります。それまでは、腱引きをまったく知りませんでした。 大学の時からスキーなどをしていたこともあって、体を動かすことは好きでした。 ところが、二十九歳のころ、ひどいぎっくり腰になってしまいました。状況はよく覚えていませんが、二週間起き上がることもできなかったのです。 もう子どももいましたし、仕事もしていました。これは困ったことになったと、治療にも通いました。普通の整形外科はもちろん、整体やハリにも通いましたが、いっこうに効果がありませんでした。 這いずるような生活をしながら二週間が経った頃、見るに見かねた友人の担当医が、こんなことを言ったのです。 「小口さん、医者じゃなくて素人の人だけど、ひょっとしたら直るかも知れない。紹介するから、行ってみますか」 医者が手に負えないという時に紹介をしようという人ということに興味を持ちました。しかし、効果については正直半信半疑でした。 紹介された先は、普通の民家。特に目立った治療院という看板もなく、本当にここなのかと心細く、入り口をくぐりました。中には十人位が待っていました。 「ぎっくり腰か?」 這うように部屋に入ってきた私を見るなり、横になれと指示をしました。 「他の人も待っているのに、先にしてもらっては申し訳ない。待ってますよ」 「いいんだ、そんなの、すぐに終わるから」 すぐに? 二週間医者でも直らなかったものが? はじめ、うつぶせになった私の腰と背中を触るようにしてから、仰向けにして足をいじりはじめました。 「ちょっと、痛いぞ。いいか」 「お願いします」といった瞬間、電流を流したような痛みがありました。 「ウグッ」 声にならないようなうめき声を発しながら、頭の隅には、あの痛い腰を、こんなにしてしまうなんて、直るなんてとんでもない。帰りはタンカかも知れない、という考えがよぎっていました。 「はい、おしまい。ちょっと立って屈伸してみて」 さっきまで痛かったぎっくり腰に立って屈伸しろなんて無茶なことをいうなと思いましたが、立ち上がろうとした時に、腰が軽いのです。痛みが消えていました。 「膝を曲げてみて」 恐る恐る、屈伸をする私をみて、治療を待っていた人たちが楽しそうにしています。 「痛くないです」 「当たり前だよ、直したんだから。今日はゆっくり風呂に入れよ」 「なんですか、これ。整体じゃないですよね」 「腱引きだよ」 まったく聞き慣れない言葉でした。 これが、腱引きとの最初の出会いでした。
▼押しかけ弟子志願
来た時にはひどいぎっくり腰だったにも関わらず、帰りにはぴょんぴょんと歩いて帰ることができること信じられません。そして、一回で直してしまう腱引きという技術にとても興味を持ちました。 私はどうしてもこの技術を身につけたいと考えました。 私の実家は、富士市でも有名な料亭を営んでいました。母親は切り盛りをしながら、立ち仕事が多いため、腰痛で悩んでいたのです。 自分が身につけてよくして、母親の痛みをよくしてやりたいと思ったことも、学びたいと考えた理由の一つでした。 「明日も来ていいですか」 「なんだ、もうよくなったじゃないか」 「覚えたいんです」 「覚えるぅ? 覚えるか。俺は弟子とか持たないんだけどな。じゃあ、とりあえず来て見ていな」 腱引きの治療をしたこの人が、私の師匠となった小林嘉一さんでした。 小林さんに許可をもらったので、次の日から時間のある限り、小林さんの治療院に日参しました。 小林さんはまったく広告も出さず、治療院には看板らしい看板もありません。 昼間は肉体労働をして、帰ってくるのは夜の七時頃です。治療をしてもらう人たちは、勝手に小林さんの家に上がり込んで、治療を待っています。毎日五人から十人は治療を待っていました。 治療時間は一人に対して五分から十分なので、九時半には終了していました。 風貌こそ、前歯のない怪しいおじいさんでしたが、自分でも治療を受けると、何かものすごい指の技を感じました。 評判を聞き、遠方から痛みを抱えた人がやってきます。治療を待つ年配の人と話をしていくうちに、腱引きというものを知っている人がいることがわかってきました。 昔は、腱引きをやってくれる人がいたけれど、いなくなってしまった。そんなに効果のある治療法があったにも関わらず、残っていないことが不思議でした。 小林さんにこの事を聞いてみると、その答えにびっくりしました。 「直りすぎちゃって、いなくなっちゃったんだよ」 腱引きは元々、柔術が修行の一環として治療をしながら、それと引き替えに生活の糧をえながら、集落を渡り歩く仕事だったのです。 一箇所に定着していては、そのまわりにいた患者さんがよくなってしまうと、生活の糧を得る方法がなくなってしまうため、腱引きの鉄則は、定着せずというものだったのです。 しかし、明治時代になり、住民登録など、国が居住地の管理をし始めると同時に、住宅事情も変化していきました。一箇所に家を持ち、定住する志向が強くなってきたのです。それまで漂泊の治療者だった腱引きが、定住するようになりました。 たぶん、定着した当時は、あそこにいい先生がいるという評判が生まれ、その瞬間は大繁盛だったのではないでしょうか。 その治療費によって、家を大きくし、立派な治療院を持つようになると、次第に患者さんが途切れがちになってしまったのだろうと思います。一回か二回でよくなってしまうので、まわりがどんどん健康になってしまったためです。 健康になってしまえば、治療に来る人も激減します。 当時は、広告をすることも、宣伝をするというようなこともありません。腕のいい評判が広まることもなく、患者さんが少なくなった腱引き屋は治療院をたたむしかなかったのではないかと考えます。 小林さんの師匠は東北に住んでいた柔術家としか聞いていません。自分が最後の伝承者だと言っていました。 小林さんとの雑談の中で、腱引きについての伝承を聞くことが多かったと思います。小林さん自身、伝承として聞いただけで、実際に治療に用いたことない技も多数ありました。 小林さんから口伝として、教えてもらった施術方法をノートに書きためました。 また、実際に治療を見させてもらいながら、質問攻めにしながらも、嫌な顔一ツせずに丁寧に教えてくれたのは、腱引きを引き継ぐ私という人が出てきたことが嬉しかったのかも知れません。 私も、本気で腱引きを身につけようと、小林さんの治療院には千回以上通い詰め、三年余が過ぎていきました。 師匠の小林さんから伝承を受けた腱引きと、施術をはじめてから、口伝として聞いてきた技術を現代に活用できるように、私は筋肉の仕組みを勉強し、体の構 造にあった施術方法を組み入れて腱引きを発展させていきました。そうすることによって、腱引きが全盛だった頃にはなかったであろう、多彩な痛みや症状に対 して効果を上げることができるようになりました。それを私は筋整流法と名付けました。 現在、講習会を開き、腱引きを習得するために受講生が集まってきています。ほとんどの受講生が、自分自身が腱引きによって改善した人たちばかりです。自 分の痛みが改善したことで、ああよかったと終わるだけでなく、腱引きのすごさを実感した人が、習いたいという気持ちになってくれるのは嬉しい限りです。
筋整流法スポーツ選手に見える効果
▼スポーツ選手に見る効果
較的短時間で改善させ、復帰させています。 スポーツ選手の場合、原因は腱(筋)の位置が正常でない場合が多く、その原因となっている部位と違和感や激痛の箇所の関係を明らかにさせて施術を行います。 急激な筋肉の使用によって傷めた箇所なので、発生直後であればあるほど、正常な位置に戻しやすくなります。故障を抱えたまま、安静にしていたり、無理をしたまま練習を続けるなど時間の経過とともに難しくなります。 故障箇所の放置によって、症状の慢性化は避けられない状態となります。それを防ぐために、その部位の周辺及び、故障箇所から遡って基点となる腱(筋)の調整が必要とされます。 特にスポーツ選手の場合、競技種目によって部分的に発達した筋肉を持つ場合が多く、周辺部位への負担も大きいと考えられますので、バランスよく調整するには、筋肉の位置や補う筋肉などを把握して行わなければなりません。そのため、腱引きの知識や経験が重要視されます。スポーツトレーナーとしての施術は難しいのですが、多くの施術を経験することによって、それは培われてきます。 アスリートの施術では細かな筋繊維を調整することになります。アスリートの筋肉のバランスは、本番において最高の力を発揮するために、非常にデリケートなバランスの上に成り立っています。これらを調整するには、だいたいという調整では意味がありません。 一般の方の場合、腱引きのめざす改善レベルは通常は生活が支障なく送れるというレベルです。しかし、競技レベルは、筋肉をトップコンディションへと改善するために繊細な調整が必要となります。 たとえ故障しているメインの筋肉を無事調整できたとしても、メインの筋肉をサポートする補助の筋肉を痛めてしまったら、動かなくなってしまうこともあります。 古式腱引きは柔術から生まれた治療法です。柔術をはじめ武道家は現代に置き換えるならトップアスリートといえます。彼らの治療法として発生し、施術後、すぐに戦いへ赴かなければならないということもきっとあったでしょう。そんな時に、トップコンディションに戻すことができなければ、戦いに敗れてしまいます。 筋整流法はこういった、アスリートのためのトレーナーの技術としても可能性が広がっています。興味がある方は、講習を受けて、一つ一つ身に付けていってください。 私自身スポーツトレーナーとしての経験はスノーボードをしている子どもたちの施術を行ってからです。三十歳で腱引きを知って3年後にほぼ、腱引きの施術を行えるようになりました。その後、子どものトレーナーをしながら、サブの筋肉、メインの筋肉の関係を、一つずつ解明をして、スポーツトレーナーとしての施術ができるようになりました。 以下は筋整流法の施術を受け調整・改善された優秀な成績を上げたスポーツ選手の一例ですが、故障箇所の改善に留まらず、メンタル面も強化できるような施術を考案できた結果、体調が良くなりリラックスした状態で競技に臨める様になり、良い成績に繋がっているのだと思います。
▼優秀な成績を上げたスポーツ選手
小口雅裕(スノーボード競技 元日本代表選手・現役プロSXライダー)
子供の頃よりスノーボード競技を行い、体躯全体の調整により競技会に出場、1998年全日本スノーボード選手権SLで優勝、日本チャンピオンとなる。 2002年PSA(プロスノーボーダーアソシエーション)のシリーズチャンピオン。 2008-2009シーズン4戦2勝。アジアプロチャンピオン。 2008年12月練習中にギックリ腰となり、緊急調整。1週間後には通常の練習に戻り、上記戦績を残し、2009アジアプロSXチャンピオンとなる。 故小口貴裕(スノーボード競技・元全日本GSチャンピオン) 子供の頃よりスノーボード競技を行い、体躯全体の調整により競技会に出場、1999年全日本スノーボード選手権GLで優勝、日本チャンピオンとなる。 2008年山岳事故により他界。植田有香(バスケット 沼津市立高校キャプテン)=筋整流法サポート選手=
2009年静岡県新人戦優勝校・静岡県高校総体優勝校のキャプテン、静岡県国体選抜選手として活躍。 練習後の体躯全体の調整を行う。特に足の裏の屈筋の調整、足首の捻挫の改善と右肩関節痛の改善などサポート選手として本人の希望日に施術。小池未来(新体操 静岡県立吉原高校)=筋整流法サポート選手=
静岡県下最強の新体操部のレギュラー選手として活躍。 静岡県新人戦5日前に全身が激痛に襲われ、歩行困難と腰の屈曲不全と脚の開脚不全、腕の可動に違和感があり、椅子に腰掛けることも苦痛となっていた。保健室で休息後。3時間に及ぶ全身の腱(筋)のリセット施術を行い回復。そのまま練習に復帰、その週末の2009年静岡県新人戦に出場し、団体優勝する。現在は、ほぼ毎日練習後に体躯全体の調整をおこなっている。小林明日香(バスケット 静岡県立富士宮北高校)
2008年静岡県高校総体予選前の練習中にひどい捻挫を起こし、病院にて治療。ギブス固定による1ヶ月の経過観察が必要と診断されるが、骨に異常がないため、母親に付き添われ施術を希望。 足首の腫れが酷く腱(筋)を触ることも不可能な状態であったため、体流の流れを良くする施術を行い、2日後に足首の調整を行う。施術後軽いジョギングが可能となるまで回復、翌日試合に出場。米津千乃(チアリーダー 三島高校)
全国屈指のチアリーダー部の強豪校のセンターとして活躍。 地区予選会前の練習で歩行困難に近い腰痛に襲われる。腹筋・肋間・腰の調整を2日間に渡り行う。週末の地区予選を通過して、USA Nationals in Japan 2009にセンターとして出場。その他、プロサッカー選手・野球・ソフトボール・バトミントン・ゴルフなどのアスリート。少年から中年まで多くの世代に渡り種目あった筋肉調整を行っています。
痛みのモトはレントゲンに映らない
▼痛みが再発する理由
けん引きは短時間で痛みを改善します。腱を元な正常な位置に戻せば痛みは改善されるからです。1回か2回での改善率は80%以上です。しかし、一度改善をしても、再び痛みが再発する人がいます。 腱は本来ゴムのように伸び縮みをします。しかし、年齢を重ねるに従って、腱の弾力が衰えてくるのです。そうすると、元の正常な位置に戻したとしても、腱がその場所に納まる力を持てなくなり、伸びたまますぐに外れてしまうことがあります。そうなると、再び動きに支障が出たり、痛みが再発することになります。 こういった人には、状態を見て、週に一回来てもらうようにしてもらっています。定期的にチェックをしていれば、戻すのは簡単に済みます。 また、長年生活習慣によって、体の偏った使い方によってねじれてしまった腱は、ねじれた一を修正しても、元の生活習慣をただしていかなければ、すぐに腱は元の位置に戻ってしまいます。 慢性的な生活習慣の場合、支障は再発しやすくなります。それでは、何度も施術を受け続けなければならなくなってしまいます。それでは、何度も通っても一向に良くならない整体と同じになってしまいます。 けん引きの基本的な考え方の中に、自己治癒を誘導するというものがあります。 人間には自己治癒力が備わっています。その自己治癒力を引き出すような、簡単な体操を教えています。 腱引きが、筋整流法に発展してルーツの解明が出来たことで「柳生心眼流筋整流法」として名乗る時期も近いと思います。
▼ギックリ腰は『命令伝達障害』が原因だった!
ギックリ腰などの突発的な腰痛の原因は、腱が腰骨にある正常な位置の凹みに収まっていないことにあります。外れてる腱や筋肉が神経に触れ、それ以上伸ばすと腱や筋肉が切れそうだと脳が判断をして痛みを起こしていると考えられます。 筋肉疲労によって、筋肉の中に疲れの成分である乳酸カルシウムが増えてしまと、筋肉を伸ばしたり縮めたりする脳からの信号の伝達が遅れがちになります。 下にあるモノを持ち上げようとした時に、ギックリとやってしまうのは、この信号伝達のズレが原因です。 モノをつかんだ、持ち上げようと脳は考えると、体全体の筋肉に対して持ち上げるという動作を指示する信号を送ります。しかし、腰の腱や筋肉に乳酸カルシウムが蓄積してしまっていると、他の筋肉は体を伸ばそうと反応をしても、腰の筋肉や腱だけは縮んでいるために、無理に縮んでいる筋肉を引き延ばすために、正常な位置から外れてしまうのです。そして外れた瞬間、やってしまったとなる訳です。 この状態では腰の腱が神経に当たるために、体を屈めた状態にしないと激痛が走ります。 人間の体は屈めた状態では筋肉が細く長い状態直立をする時には短く太くなります。 体をまっすぐに立てる筋肉が凹みから外れてしまっているために、腰を伸ばそうとすると、腰の腱の納まっている凹みの両側にある神経に直接筋肉が押し付けられるような形となるため激痛が走り、直立しての歩行ができなくなるのです。 けん引きでは、ギックリ腰ならば10分、長くても30分あれば80%以上の改善を見ることができます。整体院等のギックリ腰の治療では、痛みのために堅くなっている腱を、外れたその位置でもみほぐそうとして上から圧迫を行います。外れている位置にも関わらずその場所で筋肉をもみほぐそうとするために、ますます外れた位置に固定しようとしてしまっているのです。 ギックリ腰の仕組みさえ理解できれば、改善は簡単です。外れた位置を元に戻してあげればいいだけなのです。