けん引きは短時間で痛みを改善します。腱を元な正常な位置に戻せば痛みは改善されるからです。1回か2回での改善率は80%以上です。しかし、一度改善をしても、再び痛みが再発する人がいます。

腱は本来ゴムのように伸び縮みをします。しかし、年齢を重ねるに従って、腱の弾力が衰えてくるのです。そうすると、元の正常な位置に戻したとしても、腱がその場所に納まる力を持てなくなり、伸びたまますぐに外れてしまうことがあります。そうなると、再び動きに支障が出たり、痛みが再発することになります。
こういった人には、状態を見て、週に一回来てもらうようにしてもらっています。定期的にチェックをしていれば、戻すのは簡単に済みます。
また、長年生活習慣によって、体の偏った使い方によってねじれてしまった腱は、ねじれた一を修正しても、元の生活習慣をただしていかなければ、すぐに腱は元の位置に戻ってしまいます。

慢性的な生活習慣の場合、支障は再発しやすくなります。それでは、何度も施術を受け続けなければならなくなってしまいます。それでは、何度も通っても一向に良くならない整体と同じになってしまいます。

けん引きの基本的な考え方の中に、自己治癒を誘導するというものがあります。
人間には自己治癒力が備わっています。その自己治癒力を引き出すような、簡単な体操を教えています。
腱引きが、筋整流法に発展してルーツの解明が出来たことで「柳生心眼流筋整流法」として名乗る時期も近いと思います。