神奈川県 50代 男性 T.A

 

5月19日(月)

今年の1月に第38期集中合宿講座に申し込みをしました。そのときには、まだずっと先の話でしたが、いよいよ当日を迎え、その間あっという間だったなぁ。という思いと、これからどんな感じになるのか期待とちょっとの不安とが入り混じった状態でスタートしました。抱いていたちょっとの不安はすぐになくなりました。小口先生をはじめ、北村先生や事務局のみなさん、一緒に参加されている方々もみなさんとても優しく、参加者が少人数でのスタートということもありアットホームな雰囲気なので、今回の参加でよかったと思いました。

腱は自分の体を触れているときには、触れる人、触れられている人が同一なので、触れられている感触側から、これかぁ。というのがわかりますが、施術形式になると、触れる側だけになるので、気づく感触を得るのが難しく、また、一度 ここかな と思ってしまうと、その意識から、指で感じるのではなく、視覚での位置出しの感じになってしまっていることがあったので、もっと指からの感覚に頼れるようにしないと。と思いました。

 

5月20日(火)

今日は指の腱出しがなかなかうまくいかなくて、焦れば焦るほど手に力が入り、診ている手も、支えている手もぎゅっとにぎってしまって、さらにうまくいかなくなるという悪循環にはまってしまいました。テキストを改めて読んでみて、まず腱の位置を確認して、軽圧迫とのことで、少し改善できたように思います。テキストは大事だな。と認識しました。それでも、一歩進んで、一歩下がる感じで、よくなったか?と思うと次にはまた掴めなくなっていて、本当に自分はこの先やっていけるのか?大丈夫なのか?という不安感が残りましたが、そんな気持ちとは裏腹に、宿では、今日一日気を張り詰めていたせいか気づいたら寝ていました。

 

5月21日(水)

今日は花澤先生、遠藤先生も助っ人として参加してくださいました。教えていただくときの表現やポイントがみなさん少しずつ違っていましたので、昨日からの課題 指の腱の確認では、その違いがあったゆえに、自分が気づけることも増えたからか、昨日よりも格段にわかるようになったのではないか?と思いました。

講義では、小口先生は地道に世界と闘っていることがわかりました。また、実習では他の方がされているところを見ることで、得られるところがありました。具体的には、自分で次に何をしますよ。というのを口にすることです。その場が静まることも少なくなりますし、声にしたものを聞くことで、その段取りで大丈夫かにも気づくことができるので、これは当面続けていこうと思いました。

いよいよ明日は2級の試験ですが、自分はまだなんにもわかってないようだけど、本当にこれで2級大丈夫なのか?という思いが正直なところです。

5月22日(木)

試験というものを、一番最近受けたのはいつか?というのが思い出せないくらい久しぶりに行います。試験の練習というだけで、空気感や自分の気持ちの浮ついている感じが違いました。本番では、抽選により一番手。どうせ受けるなら一番がいいかな。と思っていましたが、やはり緊張は拭えません。順番通りにはできたつもりですが、指の腱だしはまだまだだなと我ながら思いながら行う感じでした。結果 合格。本当にありがとうございました。

指の腱出しはまだ触れているような感じでしたので、マッサージとは違うんだから。というお言葉をいただき、確かにその通りと思いを新たにさせていただきました。

来週どんな感じになるのか?というのを最後に説明いただいたので、先がちょっと見えることでの安心感を得ることができました。

 

山形県 40代 女性 T.H

 

 緊張の中、講座1日目がスタート。初日は岐路についてのお話が印象的だった。

自分の岐路について思い返してみるとさまざまな岐路があったが、それらはなんとなく別個の存在のように認識していた思う。しかし、今日の小口先生のお話を聞き、実はすべてが一本道でつながっていたのだと感じた瞬間、これまで経験してきたこと全てに感謝したい気持ちが込み上げてきた。
 このように点と点が繋がるような気付きや発見をたくさん得てより良い腱引き師となるために、今は毎日の講座にがんばって取り組んで行こうと思う。今日教わった「設計者としての視点」も物事の繋がりを把握するうえで重要だと感じた。


 2日目からは実技の時間がたくさんあり、いよいよ手技を学ぶという嬉しさでいっぱいになる。しかしやればやるほど、教えていただいたことを実践するのがいざすることがいかに難しいかを痛感することとなった。自分の指先の感覚もまだ掴めない。動作がうまくいかない、腱を触っても感じない、もどかしい思いが続く。そのうちに良きタイミングで度々休憩時間が訪れる。先生方や同期の方との雑談&おやつタイムが心の癒しとなりまた頑張る力が湧いてくる。お弁当の時間も「同じ釜の飯を食う」感じがしてなんだか楽しい。事務局の皆さんもなにかと声をかけてくださりほっこり嬉しい。そして町中どこからでも富士山が見える環境であることもかなり心の支えになっている。


 あっという間に基本2級試験の日を迎える。

ここにきて突然、今までに見てきた先生方の動き・自分が受けてきた感触・自分の運動感覚、これらがカチッとはまった気がした。あれ?今ならうまくできそう、と思い練習してみる。ほんのわずかではあるものの、自分の中では明らかに良い変化と良い手応えを感じることができた。嬉しい。試験直前になるとその嬉しさもふっとび、緊張で頭が真っ白に。同期の2人から緊張をやわらげるコツを教えてもらい、なんとか試験を終えることができた。同期の存在が心強く、本当にありがたい。
 今週は各地から腱引き師の先生方が駆けつけてくださり、様々な人の身体に触れるという貴重な経験を得ることができた。見た目から予測した感触と実際に触れた時の感触が違う時もありおもしろかった。来週の講座も楽しみだ。

 

愛知県 50代 男性 K.Y

腱引き師育成集中合宿講座の第1週をなんとか無事に終えることができました。

第1週は、腱引きの理念を知り、講義や実技を通して「求道者」としての姿勢の大切さを学びました。

単なる技術の習得ではなく、人の身体と真摯に向き合い、探求し続けることの重要性を深く感じ、「最後まで学び抜きたい」という気持ちが一層強まりました。

 また、腱引きのすべてを惜しみなく公開し、伝承するという小口昭宣先生の考え方に深く感銘を受けました。

その懐の大きさに触れ、改めてこの学びの場が特別なものであることを実感しています。そして、今週お世話になった講師の皆様が、腱引きの理念をしっかりと受け継ぎ、体現しながら、親身にご指導くださり、大きな安心と感謝の気持ちを覚えました。さらに、事務局の皆様の温かいサポートにも支えられ、研修に臨める環境を整えていただき、学ぶ側として本当にありがたいことだと感じています。

 今週の講義では、「腱引きには治るには治る理屈がある」という言葉が印象的でした。ただ骨や筋肉の名前、腱の位置や手技そのものを覚えるだけでなく、人の身体の基本構造を理解し、「設計者」としての視点を持つことの重要性を教わりました。固定観念にとらわれず、柔軟に物事を見る姿勢も、今後の学びにおいて大切な軸になると感じました。これらはすべて、腱引きを深く理解し、実践するための大切な土台になると実感しています。

 小口先生の豊富な知識と話術に引き込まれ、あっという間に時間が流れた第1週でした。

 そして、第1週の最後には、基本施術士二級コースの認定試験には、緊張する中、同期の2名の方と一緒に、全員で無事合格することができました。一つの節目としてとても嬉しく、同時にこれから更に深く学んでいく意欲が湧いています。次週からの研修でも、初心を忘れず、一歩一歩着実にステップアップして行きたいと思っています。